パブリックスクール5
パブリックスクール最新作読んだ。
怖いぐらい眠いのですが、こういうのはスピード勝負な気がするのでスピードで書く。
パブリックスクールは私が好きなBL小説1位タイなので告知があった日は踊り狂ったし、早く発売日来い…と祈り続けた。
面白かった、安心のクオリティというか。ああ、パブリックスクールだと思う反面、ああこれが社会に出た二人なんだとも思った。
自分がいつの間にかこの作品が刺さる層から外れたみたいです多分。小説としては本当に面白かった、めちゃくちゃよかった。ただ刺さらない。それが悲しかった。誰も悪くない。
この小説の一作目を読んだ頃はギルのこと嫌いだった、なんだよこいつ…って思ってたのにいつの間にかめちゃくちゃ好きになってた。
ギルめちゃくちゃよくないですか?ギル……………私はギルが礼にgoodbyeって言ってからseeyouに言い直すところがめちゃくちゃ好きです。今作の話じゃないんですけど。
最後の礼とギルの会話本当によかった。ここが一番刺さった。ごめんなさい、刺さってます。刺さってないこと全然なかった。
持つ者エド、生まれた時からそちら側にいることしか出来ない人。そんな人の側にいて一生を共にするってとてつもなく重荷で過酷で孤独を味わうんだろうな、と思う。
エドの孤独って本当に孤独なんだろうな。持っているのに孤独ってことが何よりも残酷。
礼が最後にエドとは対等になれない、とギルに話したのが悲しいけれどきっと現実。
彼の果てのない孤独がなくなるのは死んだ時なのかもしれないし、死んでも尚その孤独さは消えないのかもしれない。
礼はもう少しだけでいいから警戒心を持ってはくれないだろうか、、、。
その心の優しさがエドの心を救ったものなんだとしてもあまりにも危うい。あと少しだけでいい。
誰もが自分の価値観を持っていて、それを疑うこともしないなんてことは普通でそれが己の価値観なんだと思う。
それが人を傷つけるナイフになったとしても、それが当たり前として生きている。
その価値観を持っていることが惨いのか、はたまた糾弾してしまうことが惨いのか。難しい話だ、、、。
紳士はいかなる時も走らないっていいな。
「ノブレス・オブリージュ 高貴さは義務を強制する」
この言葉の重みをとても感じる小説です。
パブリックスクール全体がそうなんだろうけど、この一冊は特に中原礼という一人の人間の人生の話だった。
とても面白かったです。
逆にここまで人生だったらセックス抜きでもよかったんじゃないかなあ…って思う、あるならもう少しページ欲しかったかも。
まぶたが真剣に閉じそうなので寝ます。